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sazanami blog

ファイナルファンタジー3


ファイナルファンタジー』シリーズの第3作目。
ポップアップするダメージ/回復表示、ジョブチェンジシステム、召喚魔法、複数のフィールドを行き来するシナリオなどは本作で初導入。
また、FF1ではやや統一感のなかった魔法の名称*1も整理され、今日に至るまでのシリーズの基礎を作ったと言っても過言ではない作品です。

2021年にSteam/iOS/Androidで配信開始。

ゲームシステム

ジョブチェンジ

ジョブチェンジ画面

キャラクターの就くジョブ(職業)を変更するシステム。メニューを開ける状況であれば、いつでも行えます。ジョブごとに能力の違いがあり、物語の進行に応じて変更していく必要があります。
さらに、本作のジョブチェンジでは、FF1にあった『クラスチェンジ*2』の概念が一部取り入れられており、強制こそされないものの、より強いジョブを入手したら乗り換えていくゲーム性になっています。

ジョブ

入手できるジョブの紹介です。

ジョブ
アビリティ
解説
たまねぎ剣士
-
初期ジョブ。
装備・能力値ともに、極めて貧弱。
戦士
-
多くの武器・防具を装備できる。
攻守のバランスがいい。
モンク
(かくとう)*3
己の肉体を武器に戦う。
戦士には攻撃力で勝り、防御力で劣る。
白魔道士
まほう*4
白魔法を専門に扱う。
武器は杖しか装備できず、攻撃は不得手。
黒魔道師
まほう*5
黒魔法を専門に扱う。
初級の弓も使えるため、魔法がなくともそこそこ戦える。
赤魔道士
まほう*6
一定の水準までの肉弾戦、白魔法、黒魔法をこなせる。
各方面の専門家には敵わないが、立ち回りの幅が広い。

中盤以降のジョブはこちら。

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ジョブ
アビリティ
解説
狩人
みだれうち*7
弓矢を専門に扱う。
全ての弓矢を装備できる、遠距離攻撃のスペシャリスト。
ナイト
まもる*8
(かばう)*9
戦士の上位ジョブ。
武器・防具がさらに充実した、近接戦闘職の花形。
学者
しらべる*10
アイテムのちしき*11
本を得物として扱う。
敵の弱点を調べ、攻撃アイテムでそこを突いていく頭脳派ジョブ。
シーフ
ぬすむ*12
とんずら*13
(かぎあけ)*14
短剣を専門に扱い、一部の投擲武器も使用可能。
手数が多く、与えられるダメージが大きいため、戦闘面でも優秀な戦力となる。
風水師
ちけい*15
地形を利用して戦う。
ノーコストで使用でき、魔法職よりも継続戦闘能力が高い。
竜騎士
ジャンプ*16
槍を専門に扱う。
飛行している敵に対して無類の強さを誇る。
バイキング
ひきつける*17
(がまん)*18
斧、ハンマーを専門に扱う。
海の敵に強いほか、パーティの盾役としても一役買う。
空手家
ためる*19
けり*20
(かくとう)*21
モンクの上位ジョブ。
守りは手薄のままだが、攻撃面は一段と磨きがかかっている。
魔剣士
ぜんぎり*22
暗黒剣を専門に扱う。
増殖する敵との戦いで、真価を発揮する。
幻術師
しょうかん*23
召喚魔法を専門に扱う。
未熟ゆえに効果が一定せず、2種類のうちどちらかが発現する。
吟遊詩人
うたう*24
歌で味方を補助する。
戦闘能力は高くないが、サポーターとして非常に優秀。
魔人
まほう*25
黒魔道師の上位ジョブ。
封印された黒魔法をも行使し、敵を蹂躙する。
導師
まほう*26
白魔道師の上位ジョブ。
封印された白魔法をも自在に操り、味方を助ける。
魔界幻士
しょうかん*27
幻術師の上位ジョブ。
幻術師とは違い、常に一定の効果を発揮する合体召喚を扱う。
後継作品の召喚士にあたる。
賢者
まほう*28
封印された称号。
あらゆる魔法を使いこなす、魔法のエキスパート。
忍者
なげる*29
封印された称号。
あらゆる武器・防具を使いこなす、戦闘のエキスパート。

戦闘

戦闘画面

オーソドックスなターン制バトル。
アクティブタイムバトルこそ未導入ですが、魔法の全体化、前衛/後衛といったお馴染みの概念はすでに存在しており、この時点で基礎は完成しています。

能力値
ステータス画面
項目
解説
熟練度
そのジョブに対する熟練の度合いを示す数値。
戦闘中、一定回数行動すると上昇。
値が上がると、通常攻撃や魔法、アビリティの効果量が向上。
力の強さを示す数値。
攻撃力に影響する。
素早さ
身のこなしを示す数値。
戦闘中に行動順に関係するほか、攻撃回数にも影響する。
体力
肉体の強さを示す数値。
レベルアップ時のHPの伸び率が変化するほか、戦闘中に受ける物理攻撃のダメージにも影響する。
知性
知力の高さを示す数値。
黒魔法や召喚魔法の効果量、命中率に影響する。
精神
精神力の高さを示す数値。
白魔法の効果量、命中率に影響する。
攻撃
攻撃力の高さを示す数値。
この値が高いほど、攻撃のダメージが上昇する。
攻撃回数
攻撃する回数を示す数値。
この値が高いと、手数が増加する。
通常攻撃時にこの回数分だけ攻撃を実行するため、最終ダメージに大きく影響する。
命中率
攻撃の命中する確率を示す数値。
この値が高いほど、攻撃が当たりやすくなる。
攻撃1回ごとに判定が行われ、命中率が低いと最終ダメージが大きくなりやすい。
防御
打撃に対する抵抗力を示す数値。
この値が高いほど、物理攻撃のダメージを軽減できる。
回避率
物理攻撃を回避する確率を示す数値。
この値が高いほど、攻撃を避けやすくなる。
攻撃1回ごとに判定が行われ、回避率が高いと最終ダメージが小さくなりやすい。
魔法防御
魔法に対する抵抗力を示す数値。
この値が高いほど、魔法攻撃のダメージを軽減できる。
魔法回避率
魔法を回避する確率を示す数値。
この値が高いほど、魔法を避けやすくなる。

魔法

分類 解説
白魔法
回復を主目的に使用する魔法。
味方にかける補助魔法、風の攻撃魔法もこれに分類。
黒魔法
攻撃を主目的に使用する魔法。
毒や睡眠、麻痺などの状態異常魔法もこれに分類。
召喚魔法
白召喚
主に、回復・補助の効果がある召喚魔法。
戦闘から逃走、敵全体を麻痺させる、味方全員のHPを回復など、呼び出す召喚獣によって効果が大きく異なる。
狙って出すことはできず、使用の度に黒召喚とどちらかの効果が発現する。
黒召喚
主に、単体攻撃の効果がある召喚魔法。
制御が効いていないためか、合体召喚より高威力。
狙って出すことはできず、使用の度に白召喚とどちらかの効果が発現する。
合体召喚
主に、全体攻撃の効果がある召喚魔法。
常に一定の効力を発揮できるため、戦略に組み込みやすいのが最大の特長。

オーブ
オーブを魔法屋で購入、宝箱から入手
オーブを持たせる

本作では、店や宝箱などで入手した魔法のオーブを、キャラクターに持たせることで使えるようになります。着脱可能で、一度持たせたオーブを外して、別のキャラクターに持たせ変えることもできます。

オーブは1つあたり1人にしか持たせられないので、ケアルを3人に使わせたければ、ケアルのオーブが3つ必要になります。

MP
魔法メニュー

魔法はLv1〜8に階級分けされています。Lv1が最下級、Lv8が最上級。
また、階級別にMPが設けられており、ケアルを使うときにはLv1のMP、ケアルラを使うときにはLv3のMPと、魔法を行使する際には当該ランクのMPが必要になります。

ケアルを使い続けてLv1のMPが尽きた場合、同ランクに属しているポイゾナやスリプルは使えなくなりますが、別ランクに属しているエアロやケアルラは影響を受けません。そのため、低位魔法を道中で使い、高位魔法はボス戦用に取っておく、といったリソース管理が求められ、中盤以降でも低位魔法に明確な使いどころがあります。

総評

ファイナルファンタジー初期の作品ということもあり、現在ではなかなか見られないような仕様も多く見受けられますが、今回のピクセルリマスター版は当時のテイストを残しつつも、かなり遊びやすくバランス調整が行われています。
過去の名作、今一度遊んでみてはいかがでしょうか。

*1:ケアルア、サンガーなど。本作でケアルラ、サンダガに変更。

*2:上位のジョブに昇格するシステム。戦士→ナイト、シーフ→忍者など。

*3:素手の攻撃力が高くなる。

*4:ランク7までの白魔法を使用できる。

*5:ランク7までの黒魔法を使用できる。

*6:ランク5までの白魔法・黒魔法を使用できる。

*7:4回連続攻撃を行う。対象はランダム。

*8:受けるダメージを大きく減らす。魔法攻撃にも有効。

*9:瀕死の味方をかばい、ダメージを肩代わりする。

*10:対象のHPと弱点を見破る。

*11:消費アイテムの効果を2倍にする。

*12:対象の持つアイテムを盗む。

*13:戦闘から逃げ出す。

*14:鍵のかかった扉を開ける。

*15:地形を利用して攻撃する。戦闘場所によって、効果が異なる。

*16:上空に飛び上がり、次のターンに威力2倍の攻撃を行う。

*17:通常攻撃を全て自分に向けさせる。対象は敵全体。

*18:瀕死になると、受けるダメージが大幅に減少する。

*19:攻撃力を上げる。1回溜めると2倍、2回溜めると3倍。3回溜めると自爆して自分がダメージを受ける。

*20:敵全体を攻撃する。

*21:素手の攻撃力が高くなる。

*22:敵全体を攻撃する。

*23:全ての白黒召喚を使用できる。

*24:味方を支援する。効果は歌によって異なる。

*25:全ての黒魔法を使用できる。

*26:全ての白魔法を使用できる。

*27:全ての合体召喚を使用できる。

*28:全ての白魔法・黒魔法・合体召喚を使用できる。

*29:所持している「しゅりけん」を敵に投げつけて攻撃する。